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2005年04月27日
応用情報経済学とは?
先日の講義(特に私が心酔している助教授)で、今私たちは一体何を学んでいるのか?についての示唆があり、「あー、そうなんだ!」と腹に入ったのでちょっとスッキリしました。
~古典派の経済学~
・情報の完全性(確実性)をベースにした完全合理性に基づいており、
合理的でないものは最適性を実現しようとしないとされている学問
~情報経済学~
・情報の不完全(不確実性)をベースにした限定合理性に基づいており、
限られた情報の中でのよりよい解を実現する学問
というある意味対立する学問を理解したうえで、この「情報経済学」に「経営学」「情報システム学」を融合させたものが「応用情報経済学」である。ということです。
【講義ノートより抜粋】<3つのフレームの融合>
※大阪市立大学大学院創造都市研究科:近 勝彦助教授
そうしたことを理解しながら、情報の非対称性を解決する課題策(「シグナリング」「スクリーニング」)を学ぶと、いままでの「?」から、「なるほど感」がアップしました。
そう、システムソリューション研究分野で学ぶべき研究課題は、おそらくこの隣接するフレームの重なり部分である下記の4つの理論
1:不確実性の経済論といった分野にITを絡ませて研究することが中心となり、それを理解するために「経営論」「情報経済論」「情報システム論」を学んでいるのだな。。。とここで気がつきました。
2:情報投資論
3:IT投資論
4:応用情報経済論
ちょっと気がつくのが遅い?
さて、修士論文のテーマですが、夏までには概ねのテーマを決めたいところですが、今回この研究分野をあらためて認識したので、ちょっと視点をかえながら、現在の学問としての傾向や今後のビジネスに役立つ領域を模索したいと思います。
本屋さんで探しても「情報経済学」の書籍類は数が少なく、(スティグリッツやクルーグマンの本を読もうかどうか検討中)しかしながら、これは逆説的に考えると「チャンス!?」かもしれないので、せっかくだからちゃんと取り組んでみようと思う今日この頃です。。。
投稿者 管理人【綾】 : 2005年04月27日 11:22