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2005年04月25日

情報経済学とは?

もともと法学部卒の私は、経済学は「?」の分野でしたが、幸か不幸か中小企業診断士の受験科目に「経済学」があり、ここ3年くらいはちょこっと足を踏み入れる程度に学習をしてきました。
で、この経済学の世界はビジネスをやっている者としては「??」なところが多く、特に下記のような箱庭の世界。。。

【完全競争市場】
生産者や消費者の多数の経済主体からなる市場で、自由な競争が行われていることをいい、結果的に取引主体の関係は市場の価格で調整される。。。という世界です。
このような市場が成り立つための条件は
1.多数の取引主体の存在(多数なので個性は反映されない)
2.情報の完全性(情報は瞬時に行き渡る)
3.取引コストがゼロ(取引には費用がかからない)
4.製品はすべて同質(差別化されていない)
ですが、今の現代社会をみると「えー!(@_@)」っていう違和感がありました。

そんな中、出会ったのが『情報経済学』です。
これはIT産業やコンピュータスキルのことについての経済学ではなく、上記の条件の中にある、『情報の完全性』が現代の社会ではありえないことを前提として、ではどうすれば、こうした情報の不完全な状況を取り除くことができ、合理的な取引ができるのか。。。を分析し解明しようとする学問のことです。
情報経済学は1970年代頃から盛んになったようです。
扱う理論としては
◆モラルハザード
◆逆選択
◆エージェンシー理論
◆スクリーニング
◆シグナリング
などがありますが、私は学者ではないので、研究の方向としては、「情報の非対称性を解消することで、経営資源の乏しい中小企業がいかにして大企業などと対等に競争できるか?」を課題とし、その解決ツールとしてのIT戦略を具体的にしていきたいと思っています。

当面は学術的な「経済学」「経営学」の土台を築くのが先決のようですが。。。
なんせ今まで「現場」「現物」「現実」の実践主義で理論ナシ!でここまで来ていますので、先が思いやられます。(^-^;

投稿者 管理人【綾】 : 2005年04月25日 10:33

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